病気の母

今日は私の母の話をしようと思います。

昔から物を捨てれない性質だったけど、今はゴミ屋敷みたくなってしまった実家。
不要なものはもちろん、デパートの紙袋まですべて取って、ひとつ部屋がそれだけで埋まってしまっているような状態。
廊下にも物があふれて、注意していないとどこかしらをぶつけてしまう。
とにかく汚いんだ。人を招くような状態ではないし、物心ついてから人が来たことなんてほとんどなかった。
家中、物があふれているし、それは年々酷くなっているように思う。

加えて、昼間でもカーテンを開けない。
当然換気もしないからなんだか空気がこもっているように感じる。
だから実家に行くのはいやだし、行っても逃げるように帰る。のろのろしていると父がまた些細なことで怒鳴りだすし・・・

父へのストレスがそうしてしまったのか・・・
父に対しては何一つ逆らえず、いつもびくびくとおびえて過ごす。
そんな父がいやならさっさと離婚すればよかったのに・・・
大昔そんなことをきいたら、昔は離婚なんて今ほど簡単にはできないもんだったからってかえってきた。

身内の恥は他人には死んでももらさず、いつも体裁を整えることに必死だった。
見栄を張るっていうか負のことはひたすら隠す。

そんな母は、私から見ると、汚い物ばかり溜め込んでカーテンをきっちりと閉めた実家そのものに感じられてきた。だから嫌いだった。汚くて、おどおどしてて、でも自分では何もできない弱い人間。

この病気になった原因の一部が親子関係にあることがわかってから、親が憎くて仕方ない。それでつい母を責めてしまうんだってはなしたら
カウンセラーの方に、もしかして、お母様ははっきりとは言えないけど、不安神経症とかいわゆる治療が必要な方かもしれないですね・・・と言われたんだ。

ママは病気だったんだ。。。
ずっとずっと前から。
だから自分のことで精一杯だったんだ。

そう気づいたら、もうママを責めることはできないよ。もしかしたらカウンセリングのテクニックのひとつなのかもしれないけど、そうであってもいい。
わかってくれないとか、愛されているのかどうか不安だとか、いろんな思いがあったけど、
病気かもしれないんだよね、ママも。
私と同じように・・・辛いんだよね。

今、私は何をしたらいいんだろう？
いや、何ができるんだろう・・・母に。

元気になりたい

パニック発作が起きてから、正直外出するのが少し億劫というか怖い。
空腹時に気分が悪くなったり、寒い外から異様に温かく空気の動きのない電車などにのると、途端に気分が悪くなり、心臓がどきどきし始めてしまうのだ。

でも、以前から、その傾向はあったんだ。
もともとお酒が苦手で少量でもすぐに気分が悪くなるたちだけど、
冬場の異様に温かく空気がよどんだレストランなどでは、ほぼ間違いなく気分が悪くなっていた。
そのときは単にお酒が弱いとか、体調が悪かったんだって思っていたんだけど・・・。

自律神経失調症？
温度調節がうまくできないみたい。でも休職してからはとんとそんな発作は起きなかったしなんで今ごろ？ってすごく不安です。
前よりはすごく人間らしく、ゆったりと暮らしているのになぜ？
今日は診察の日だったので、担当医に聞いてみた。
そしたら、やっぱりだった・・・。

今の薬ではもう限界らしい。
去年の秋口から具合が停滞していて、あともう一息が来ないらしい。
薬を変えることになった。
正直すごくショックだけど、はやく治りたいって真剣に思った。

休職する前よりは断然いい。よくなってはいることは理解している。
でも、いろんなことに興味をもったり、何か新しいことを始めたり、目標を持てた以前の私が懐かしい。今は、何もやる気が起きないし、出かけるのも億劫。人と話すこともほとんどない。
時々誰かと会いたいとか、話したいって思うけど、やっぱり面倒だし、怖くなってしまう。
でもそんな状況に慣れてきていて、それでもいいや、前よりはましだし。。。とか思っていた。

でも、やっぱりそんなのやだよ。
こんなの本当の私じゃない。

早く治りたい。
薬を変えてまた前みたいに副作用がでたらって思うと怖いけど、チャレンジする。
（秋口に一度えらい目にあってます）

私は、本当に、もういい加減・・・元気になりたい。

パニック再来

お参りに行った。物凄い人ごみだった。
人があふれ、厄除けをしたかったのに、入れずまるで通勤電車のような状態に・・・
まさしく私の不得意な状態。

不調の真っ只中の時、通勤電車で何度も襲われたパニック発作。一人では電車にも乗れなくなっていたんだ。
休んでからは一度もなかったのに・・・・もしかして。

どきどき・・・
やっぱりパニック発作がきた。
心臓が跳び出そうになり呼吸ができない。でももう戻ることもできないくらいに四方八方を人に囲まれどうすることもできなかった。汗が噴出してくる。身動きできないくらいの人。人。人・・・
我慢する。。。とても苦しい。目の前の真っ暗になり始める。
でも、唯一の救いは風が吹いていること。そして、気温が低いこと。
背伸びをして息を吸う。風に当たる・・・
お経を聞きながら必死に耐えた。これこそ死闘？
どうにか倒れずに意識も失うことなく終えたけど・・・これって一体？
不安と動揺。

すぐに担当医に相談したけど、
先生は、十分に休んで今はリハビリの時期ですね・・・と言いながら、薬を増やす。発作時の頓服も新しく加わる。

意味がわからない。
もうなんでもいい。
ごまかしとか気休めとかもういいよ。

私は良くなってないんだよね？
こんな状態でリハビリの時期って・・・納得できっこないよ。

愛と憎しみ

お正月、実家に行った。
そしてとてつもなく疲弊してしまった。

自分の感情を家族に当り散らす父。その父のご機嫌をいち早く察知して、ご機嫌を伺う・・・
子供っぽく振舞って場を和ませたり・・・
無邪気にはしゃいで見せたり・・・
それが子供の時から、家族の中でうまくやっていくために私ができる唯一の手段だった。
でも父は我が家では絶対的な存在。
父の言うこと、父の考え。
それは正しいこと。いや私にとって父は完璧な存在だった。
刷り込まれた父の考えかた。
これを私は未だにひきづっているのだから。

そんな絶対的で完璧である父への憎しみのような感情を最近感じる。
いや、封印されてきたこの感情に、ようやく気づいたという感じだ。
下手に気づいてしまったせいで、色んなことが見えてくる。それでも対応は昔のまま。
だから余計に辛いのかもしれない。

あ。今また不機嫌になった。
あ。また何か・・・
あ。また。

子供の頃からの癖で、父のご機嫌を伺う私。
そしてちょっとおどけてみせたり、子供っぽくふるまったり、はしゃいで見せたり・・・。
とにかく家族といるときの私はとても不自然だ。
そしてとてつもなく疲弊する。

お正月もそんな感じで過ぎていった。
自宅に戻り、その後、父への憎しみのような不快な感情が一気に噴き出してきた。

いつまでこんな役目をさせるの。よくもこんな風にしてくれたわね。おかげでこんなに辛い思いをしてきた。全部あんたのせいだよ（父に対して）
（そして自分自身に対して）どうしていつも良い子になってしまうんだろう。でも全てを親のせいにして、親を憎むなんて恩知らずもいいとこだよ。
色んな感情が混ざり合って、翌日は一日寝込んでしまうくらい不調だった。

でもはっきり言おう。
私は父が嫌いだ。（あ。やっと言えた）
おまけに母も大嫌いだ。
父や母も一人の人間としてみれば、欠陥だらけだ。
父の言う事だって間違ってることもたくさんある。完璧じゃない。

悪い子でもいいや。
良い子なんてくそくらえだ。

愛と憎しみ。これは相反するものだけど、
私の場合は、共存してこそ自然体なのかもしれない・・・。

今までの私は、親への憎しみの感情を封印してきた。
その憎しみに気づいて、一時楽になった。いろんなことの原因がわかったからだ。
でも直後に異常なまでの自己嫌悪のような感情をもった。
親を憎むなんて恐ろしい。
自分を責めたし、憎しみの感情に気づいたものの、やっぱりこの感情を封印しようとまでした。

でも、両方あっていい。
実際のところ、矛盾した２つの感情を私は持っているのだから・・・
だから両方とも認める。

これで、良い子でもないし、悪い子でもない、普通の子。ニュートラルな状態。

これで、いいのかなあ？

もしかして、これが俗にいう親離れということなのかな。
なら、私、遅すぎです。

欲望がほしい

欲望とか欲求がない。
何をするのにも活力というかエネルギーが足りないような気がする。
どうしてもこれがしたい。これが欲しい。どうしても、どうしても・・・
昔はそんなことばかりだったのに、今は、すぐに、ま、いいか。とかとりあえずいいか。
みたいな感じ。
珍しくぽっと膨らんだとしても、すぐにしぼんでしまうんだ。
もちろん治りたいっていう欲望はまだある。
これをなくしたらもうおしまいなんだけど。

これはどうしてか。
やっぱり病気のせいなのか。
毎日をぼんやりと過している。
まるで余生を送るおばあさんみたいな感じ。
先生に相談しても、今は休む時期なんでしょう。とか、ゆっくり休んでください。としか返ってこない。
でももう休んでるよ。９ヶ月間も。もうそろそろいいんじゃないですか。
会社に行っていたときの慌しさや焦りはないので、比べれば、今のほうがいいとは思う。
でも一生このままはいやだよ。
楽しくない。

時々よくわからなくなる。
私、うつを完治しました。ってどういう状態を言うんだろう。
「完治」ってあるんだろうか。
ちょっと最近、いい感じなんでそのまま突っ走ってみたら、そのうちになんだか慣れてきたみたいです。気がついたらなんだか治っていたみたいなんですよ。
・・・っていうのが本当のところなんじゃあ。とかも思ってしまう。
時間をかけて治療しているうちに、その時間が長ければ長いほど、
どんどん自分に対する自信をなくしていってるような気もする。
どんどん人から遠ざかって、どんどん家に中に引きこもっている感じ。
もうとっても会社に戻るとか、きらきら仕事していく自信なんてないよ。

治るんだろうか。
自分が思うような最終着地で・・・
また、きらきらできるんだろうか。
もっともきらきらしてたのではなくて、
きらきらしたくて、もがいてもがいて苦しんでいただけなんだけどね。

なんだか・・・なあ。
多分、今が私の分岐点なんだろうけど。
参りました。
どうしたらいいのか全然わかんない。だからまた丸まってしまうんです。

果報は寝て待て

私が会社に行けなくなったのが４月だから・・・休職して早いもので、９ヶ月になる。
このブログのしょっぱなの記事「半年たった」を恥ずかしながら自ら再読してみた。

夏前の６月の頃の記事だけど、すでにその頃から私は、半年後の年末を気にしている。
休み始めた当初の精神的にも肉体的にも辛かった状況が、一体いつまで続くんだろう。
少しでも好転してればいいなって期待感をもっていたんだろうと思う。
期待と不安が入り混じった私の焦り。今でも思い出す・・・

そして、今その年末はもうじきだ。

どうなんだろう。少しは好転したんだろうか・・・
物理的には引越しをして生活がかわった。でも依然休職中だ。
体調はいい。
少しぽっちゃりしたくらい。体中が不調だったけど、いまは全部いい。

精神的にはどうだろう・・・。
休職することに対しての罪悪感は依然あるけど、前よりははるかに和らいでいる。
浮き沈みはあるけど、焦燥感も軽減して、安定しているようにも思う。
会社のことを少しでも考えると、嫌な気持ちで一杯だった以前と比べると、若干だけど冷静に考えられるようになったようにも感じる。
それでもやっぱり、嫌な気持ちは感じるけれど・・・。それはまあ、仕方ないか。

大丈夫。
劇的な変化とまでは言えないかもしれないけど、後退してないことは確かだ。
私はこの半年で、ちょっとづつかもしれないけど、ちゃんと前に進んでる。

あとは、自信。
自分を信じる勇気と自信。
それと欲をいえば戦場に討って出るための体力。（笑）

また待っていれば得ることができるんだろうか。
時間のもつパワーとエネルギーを信じてみたい。
いや、信じてみようと思います。

私の原点

突然だけど、私と主人は今年で入籍して５年。一緒に暮らし始めて１０年になる。

暮らし始めた当初、主人は苦学生で収入はゼロ。
私のアルバイト代だけで彼を支え、つつましく暮らしていた。６畳一間の部屋には家具は何もなく、ダンボールを逆さまにしたちゃぶ台もどきで食事をし、ふとんは一組。
もちろんテレビも電話もなかった。
はっきりいって・・・物凄く貧乏だった。でもすごく幸せだった。ことを覚えている。

親に頼めば何とかなった。でも親に頼りたくない。親には内緒だったし、絶対自分たちの力で何とかしてやると頑張った。
様々な理由があったこともあるけど、とにかく自分たちだけでなんとかここまでやってきたんだ。

その後、主人も卒業、私も再就職をした。
お互いの収入も増え、それと同時になぜかケンカも増えた。
でもそんなとき、必ず、一緒に暮らし始めた部屋を訪れる。
当時を思い出す。すると、なんか闘志がわく。元気がでる。今を感謝できるような気持ちになれる。

今はテーブルだって、ソファだってある。
お風呂もある。
この１０年、色んなことがあった。
色んな部屋に住み、色んな障害があった。でも全部乗り越えて、今がある。

思うと、人よりは時間がかかったけど、１０年かけて少しづつ幸せになってきたような気がしている。
苦と楽を共にしたからこそある現在。
苦だけでもだめ、楽だけでも、もっとだめ。
違うかな。

また５年か１０年したら、あの私たちの原点である、あの部屋を訪れようと決めている。
当時のこと、何も持たなかった頃を忘れないように昔を振りかえる作業をするために・・・。

懐かしい。。。でももう二度とあの頃の生活には戻りたくない。
これが本音。
でもあの頃の「強さ」を思えば、これからも何だってできる気がする。

穏やかな日々

平和で穏やかな日々がこのところ続いています。
新居の荷物も大体片付き、新しい部屋にだんだんと生活感がでてきています。

掃除、洗濯、買い物、料理・・・
今まで手早くをモットーに、最低限のラインをキープすればＯＫのスタンスから、
丁寧に、気持ちよくを心がけたり、素材やバランスを考えたりと色々凝ってやっています。

そしたら、なんだかとっても楽しい。
暮らすってこういうことだったんだ。な～んて思うくらい心地いい。
今までって一体？。。。

引越してよかったなあ。
今はなんだかゆったりの～んびり。
穏やかな気持ちに包まれています。

こんな風な感じ、いつぶりだろう？？

探し物は見つかりましたか

最近、歴史は繰り返すものなのかなって、漠然と感じることがある。
私は母を苦手とし、母のような生き方を避けて、ある意味反面教師のようにして生きてきた。
でも、今はすっかり母と同じ道を辿ろうとしている・・・
血。遺伝。ＤＮＡ・・・

専業主婦で経済力をもたない母。
厳格な父に逆らうこともせず、黙って従う意思のない母。
経済力がないから、何も意思を持てないのだと、幼い私は信じ、
そうなりたくないから、一生懸命に働いてきたんだ。

でも、病気になって、休職して、初めて仕事を辞める選択肢があることに気がつきはじめた私がいる。
・・・というか、もう仕事に頑張る自分がイメージできないんだ。
病気にまで私を追い込んだ職場や仕事・・・
戻ってまた再発したら・・・。そう思うと怖くて仕方がない。
身体を壊してまで働きたいのか、その意味があるのか。
そんなことを最近よく考えてしまう。

たまたまその会社とメンバーがあわなかっただけかもしれない。
でも、もう仕事そのものに向いてないんじゃないかって思ったりもする。
どこ行っても同じなんじゃないか。自分の根本を変えていかない限り、同じことを繰り返すんじゃないか。
・・・でもそう簡単に考え方や性格って変えれないよ。

勿論もし再発したら、今度こそ、辞める。
でもそんながけっぷち状態で、それでももう一度だけって奮起して、戻る勇気も自信も、もう残ってないって感じなんだ。

でも、今の生活も決して充実していない。今まではのどから手が出るほど欲しかった「時間」だけは山のようにある。でも、やりたいことが見つからないから、ただぼうっと過ぎていくだけ。
子供もいないのに、働きもせずに、人のお金で暮らしているただのなまけもの。
他人から見ればそんな感じなんだろう。
今は病気療養中っていう表向きの理由があるけど、ずっとこうしてはいられない。いや、いたくない。

どうしたらいいのか・・・答えは見つからない。
何がしたいのか、何ができるのか。もう自分でもわからない。
ずっとずっと、病気になる前からずっと、その答えを探し求めているのに、どうしても見つからない。
こんな年にもなって、なんで私だけその答えが見つけられないのかな。

自分らしく生きていける場所。。。それを探しているだけなのに。

物欲大魔王

無事、引越しも終わり、一応暮らせるまでになった。
まだまだダンボールの山は消えないけど、とりあえず、注文した家具類が来ないとどうしようもない状態なので、ここらで休憩。

そうなのだ。
今、買い物欲に取り憑かれている。
引越して、スペースが広がったせいか、色んな物がほしい。買い換えたい。
書棚やキャビネット、ソファ、ライト・・・
見るもの、見るもの、全部欲しい。。。

おまけになんでこう、タイミングよく全ての家電が調子悪くなったり、壊れたりするんだろう。
それらに全て対応すると大変なことになる・・・ことはわかっているんだけど。

このまま、この勢いに任せているとかなり怖い。ことに気がつき、
ネットショッピングやお出かけも一時中止。にしたい。
多分・・・できれば・・・

でも、元気ないときはな～んにも欲しくなかった。本当にな～んにも。
それから見れば、物欲大魔王は元気な証拠。なのかもしれない。

とかなんとか思って買いまくってしまった。

ま、いいか。
そんなときもある。

こんな時のために貯金もちょこちょこしてきたんだし・・・
生きたお金。
お金を活かす・・・

いい訳ばっかり考えてるような気もするけど、
今年のお正月に親戚のおばあさんが言っていた一言を思い出した。

年をとると、お金も使わなくなるし、欲しいものも減ってくる。
そのときに支払える額であれば、浪費と思わず、欲しいときに欲しいものを買ったほうがいい。
お金は本来、ためるものではなく、使うものだよ。・・・と。

よしよし。
一件落着のようで・・・（笑）